再投資型?それとも受取型?楽天SCHDの最適な投資法について私的見解をまとめてみた

新NISA

こんにちは、MeGです!

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前評判どおり、「楽天SCHD」大人気ですね~。

「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」=通称:楽天SCHDは、販売開始からわずか7日間で残高100億円を達成
その後も快進撃は続き、10月11日現在ではすでに193.78 億円とさらに倍の総資産額となっています。

「SCHD」という米国で大人気の高配当ETFが、投資信託という形で“日本に初上陸”したという話題性に加え、同じく高配当ETFのVYMをも上回るリターンと増配率という実力も相まって、このような結果につながっているのだと思います。

評判が広まるにつれ、YouTubeやX、インスタなどで楽天SCHDに関する発信もかなり増えてきたのですが、その中で気になっているのが、

①新NISAの成長投資枠で投資する場合、二重課税調整の対象にならないため、外国税分がもったいない
②新NISAの成長投資枠で分配金を再投資すると枠を消費してしまうから良くない

という議論。

私はこれらが「注意点」「デメリット」としてネガティブに取り上げられることに違和感があって。

確かに新NISAで生涯投資枠1,800万円をすべて埋める予定の方にとって、特に②はデメリットになり得ます。

しかし一方で、この点がメリットになる方もいるんですよね。

そこで今回は、楽天SCHDを投資する際に主なデメリットと伝えられている上記①②のケースを再考し、楽天SCHDは結局どう投資するのが最適なのか?について考えてみたいと思います。

「楽天SCHDNISA成長枠で、資産形成中は配当は受け取らず再投資し、リターンの最大化を目指す」

私がこの結論に至った理由や、楽天SCHDに対する考えなども参考までにお話ししていきますので、ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。

 

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楽天SCHDについておさらい

楽天SCHDは、ベンチマークである「ダウ・ジョーンズ・USディビデンド100インデックス」に連動する「シュワブ・米国配当株式ETF(ティッカー SCHD)」をひたすらシンプルに買い付ける投資信託。

信託報酬は0.192%

本家SCHDの過去5年のトータルリターン (配当込み)は12.27%、平均増配率は11.39%とVYMをはるかに凌ぐリターンと増配を誇り、高配当ETFにしては珍しい「リターンと増配の両方が狙える」ETFとなっています。

米国ではVYMより人気のETFにも関わらず、これまでなぜか日本では買うことができませんでした。
ですが今回「楽天SCHD」の登場により、ようやく間接的にではありますが、日本からSCHDに投資することができるようになった訳ですね。

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待ち望んでいた投資家も多かった模様。

その他、構成銘柄やセクター比率など詳しくはこちらの記事で紹介しています

①のケースについて~結局は新NISAの方が税制上おトク~

そんな訳で、これまで登場してきた投資信託の中でも一番!と言っていいほど注目を浴びている「楽天SCHD」。

冒頭で挙げた「注意点」「デメリット」とされている点について、さっそく考察していきたいと思います。

まず、

①新NISAの成長投資枠で投資する場合、二重課税調整の対象にならないため、外国税分がもったいない

についてですが、これは半分正しくて半分誤り

非課税の新NISAでは出た分配金に対し二重課税調整の対象にならないため、外国税10%がまるまるかかるのは確かにその通りです。

なんですが、特定口座で二重課税調整後にかかる税金は、国内課税分のみの20.315%となり、新NISAで投資するよりも結果多くの税金が取られてしまうんですよね。

そのため新NISAで投資すると「もったいない」ということはなく、むしろ税制上は新NISAで投資した方がおトクです。

もっと言えば、特定口座では売却時にも金融所得税20.315%が必ずかかるので、その点も考慮に入れた上で検討すべきかと。(永久保有するなら別ですが)

以上の点から、楽天SCHDは枠に余裕があれば新NISAで投資した方が税制上は良い、という結論に。

一方、生涯投資枠1,800万円を他の投信で埋める予定の方や、他の証券会社でNISA口座をすでに開設されている方、また今年の成長投資枠240万円をすでに使い切ってしまい枠が無い!という方は、自ずと特定口座での運用になるので「しゃーなし」と割り切るしかないですね。

②のケースについて~人によってメリットにもデメリットにも~

②新NISAの成長投資枠で分配金を再投資すると枠を消費してしまうから良くない

についてですが、この「枠を消費する」ことについては、その人によってメリットにもデメリットにもなります

1,800万円を埋める予定の無い方→メリット

分配金を受け取らずに「再投資」すれば、その分も“元本”として投資されるため福利効果が加速します。つまり「枠を消費する」のではなく「枠を埋められる」というメリットに変わります。

投資資金が少ない方にとっては、分配金再投資はいわば「元本ブースト」という願ってもない効果を生む訳です。

万が一「再投資」を長期で繰り返すことにより1,800万円の枠が埋まった場合は、それ以降は特定口座内での再投資に自動的に切り替わるとのことなので、枠に余裕のある方は、まずは新NISAから埋めていくことを考えれば良いのかなと思います。

1,800万円を自己資金ですべて埋めることができる方→デメリット

自力で1,800万円すべての枠が埋められる方なら、新NISAは楽天SCHDよりインデックス投資を優先しましょう。

なぜなら、インデックス銘柄において「再投資型」を選択した場合は投資信託内で再投資され、生涯投資枠を消費することなく効率的な複利運用ができるからです。

そのためこのケースにおいては、楽天SCHDの成長投資枠での運用は、投資効率という点でデメリットになります

「再投資型」と「受取型」ではどっちが良いの?

資産形成が目的なら、楽天SCHDの分配金は「再投資型」一択

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分配金を「受取型」にすると、分配金が年4回もらえる代わりに複利効果はほぼゼロになります。

せっかくの「分配型」の高配当投資信託なんだから、当然分配金はもらいたいところ。ですが分配金を受け取ると、手元が潤う代わりに資産増加スピードは当然落ちます

資産は増えなくてもいいから分配金生活が送りたい、というなら話は別ですが、分配金はまだ先でいいからまずは資産を増やしたい、という人にとって「受取型」はあまり向かないでしょう。

受取型が向いている人

一方で「受取型」はこんな人が向いています。

1.資産形成がすでに完了、または終盤に差し掛かっていて、分配金を生活費の一部として使っていきたい方
2.ある程度の資金力がある高齢者の方で、「じぶん年金」として分配金を受け取りたい方
3.インデックス投資を続けていく一方、分配金を受け取ることで長期運用へのモチベーションを上げていきたい方

つまり、資産の最大化をこれ以上狙わなくても良いフェーズの方は「受取型」が向いていると言えます。

分配金コースの変更について

計算上、分配金をもらうのは少しでも遅らせた方が複利効果で資産は増えます。

その考えでいくと、資産形成中は「再投資型」で、資産形成が終わり出口戦略を取る際に「受取型」へ変更するのが本来はベストな選択肢ですよね。

ですが現在の楽天証券において、「再投資型」⇔「受取型」の分配金コース変更は、特定口座でしかできない仕様になっています。

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何ですと…。これは唯一のデメリット。

私自身は「そのうち新NISAも対応するでしょ」と楽観視していますが、万が一分配金コース変更ができないままだとしたら、「再投資型」で積み上げた資産は、定額or定率売却で「疑似分配金」として取り崩しながら運用することになりそうです。

もっとも、年4回という通常の分配金に比べ、「疑似分配金」は

・毎月分配にできること
・受け取る金額を自分で決められれる

といったメリットもあるので、実はかなりアリな選択肢かなと思っています。

私の楽天SCHDの投資方針はこれ

私が楽天SCHDに投資する理由

高い増配率を利用した分配金再投資による「元本ブースト」

今述べてきたように、楽天SCHDは「再投資型」を選ぶことで分配金が元本として再投資されます。

私自身は1,800万もの生涯投資枠を埋める余力はとても無いので、楽天SCHDの増配の力を借りて「元本をブースト」し、資産増加を狙っていきます!

セクター分散による値動きの「安定化」

これに関してここではあまり触れられませんでしたが、私の新NISAでの保有資産について、コアは分散のきいたオルカンにしていますが、サテライト銘柄は

・ナスダック100
・FANG+

など米国のハイテク銘柄に偏ってるんですよね。

一方、SCHDは金融やヘルスケア、生活必需品などディフェンシブ銘柄を中心に構成されていて、下落耐性があり、暴落時やリセッション局面にも比較的強い投資対象と言えます。

そのため「楽天SCHD」にも投資をすることで、足りないセクターを補完して、ポートフォリオに安定感を持たせる効果もあるかなという狙いもあります。

私の投資方針と出口戦略

以上を踏まえて私の「楽天SCHD」の投資方針としては、

①成長投資枠で配当は受け取らずに再投資し続け、当面はリターンの最大化を目指す
②サイドFIRE後は、毎月の定率or定額売却(またはその時可能になっていれば『受取型』に分配金コースを変更するかも)

と、こんな感じで考えています。

「再投資型」からの取り崩しにするくらいならS&Pを買った方がいいんじゃね?という声もあるかもしれませんが、私は先に挙げた2つの理由を期待しているので、これから楽天SCHDへの投資を強化していくつもりです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。「楽天SCHD」は分配金の出る投資信託ということで、「再投資型」にしたり「受取型」にしたり、また「新NISA」で投資したり「特定口座」で投資したりと、その人の投資スタイルに合わせてさまざまな選択肢が取れるのが魅力です。

それぞれメリット・デメリットはありますので、それらを正しく理解した上で、ご自身の資金余力や投資方針に合った最適な方法で投資していくと良いですね。

いずれにしても、今まで日本では買えなかったSCHD投信ということで、自分のポートフォリオに新たな彩りを加えてくれる投資先であることには違いないと思います。

MeG
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どんな運用結果が待っているか楽しみに、私自身もコツコツ買っていきたいと思います!

今回は以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

MeG

 

コメント

  1. 匿名希望 より:

    とてもわかりやすかったです!ありがとうございます!

    • MeG MeG より:

      そのように言っていただけて嬉しいです。ありがとうございます!

      • 素人 より:

        初めまして。自分でポートフォリオを考え始めた投資歴一年未満の主婦です。SCHDは発売当日に、成長枠50万再投資で買いました。買ってから一月足らず、増え続けるYouTubeの解説に一喜一憂し特定口座で受取型に変更しようか、なども考え積立設定、即解約など迷走しまくっていました😅しかし、どう考えても目標とする65歳までにニーサ枠1800万埋められないのに特定口座で買っても意味ないのかもと思っていました。今回MeGさんの記事を見て同様の考え方を持って伝えてくださる方がおられて安心しました✨私はスタスタペースの資産形成ですが、このまま信じて継続していこうと思います😊
        しばし、SCHDの不安から解放されそうです😂🙏
        ありがとうございます✨

        • MeG MeG より:

          初めまして。コメントくださりありがとうございます。
          楽天SCHDをどう投資するかに関してはさまざまな発信があり、迷われるのも無理は無いかなと思います。
          特に再投資か受取かについては意見の分かれるところですよね。
          記事にも書いたとおり、すぐにでも分配金が欲しい!という訳でなければ、再投資によって「ある程度増やしてから取り崩す」という運用で
          まったく問題ないと思いますよ。(その頃には「再投資」⇔「受取」のコース変更がNISA枠でもできるようになっていると便利ですね)
          私自身も1,800万の枠を埋める予定は無いので、枠の消費云々は気にせず、このまま再投資で積み立てていくつもりです。
          同じようなお考えの方がいらっしゃり私も心強いです。
          これからも楽天SCHDに関する発信をしていきますので、よければまた見ていただけると嬉しいです。

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