こんにちは、MeGです!

あの4月の下落から株価が大分戻ってきましたね。(ホッ…)
もちろん銘柄によって戻し方はさまざまかと思いますが、ほとんどは最悪期を脱し、評価損益がプラスに転じた、あるいはもう少しでプラ転する!という人も多いのではないでしょうか。
しかし、私自身のポートフォリオの中で、買い増しをしているにも関わらず、まったくプラ転する気配のない“頑固者”が。
そう、それは「楽天SCHD」です…!
増配とキャピタルが両方狙える神・投資信託として2024年9月に鳴り物入りでスタートしたこのファンド。
当ブログでも推しファンドとして何度か紹介しており、とくにSCHDのシミュレーション記事に関しては延べ「28,000PV以上」と、ありがたいことに本当にたくさんの方に見ていただいています。
もしかすると私のブログをきっかけにSCHDへの投資を始めたものの、直近の低迷で不安に感じている…という方も中にはいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、ここ最近のSCHDの低迷の原因と、このまま投資を続けて果たして大丈夫なのか?という疑問に対し、私自身の考えについてお伝えしたいと思います。
今回の記事で、皆様の不安が少しでも軽くなれば幸いです。
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SCHD直近の低迷の理由は大きく2つ!
理由① 3月の銘柄入れ替えで「エネルギー」セクターの比率を増やしたことが裏目に
SCHDは年に1度、銘柄やセクター比率などのリバランスを行います。
直近の2025年3月に行われたリバランスでは、セクター比率が大きく変わり、これまでのFinancials(金融)に代わりEnergy(エネルギー)が組み入れ比率1位に。
しかもその割合は、11.7%→18.7%と大きく増えています。
2024年12月(銘柄入れ替え前)
⇩
2025年3月(銘柄入れ替え後)

ホントだ。エネルギーの割合が冗談かっていうくらいめっちゃ増えてる…!
なぜSCHDがエネルギー株の比率を増やしたのかは分かりません(もしかするとトランプ政権発足後のインフレ再燃を見越したのかも…)。
しかし結果的にはトランプ政権の「相互関税」政策で、インフレよりも世界全体のリセッションの方が強く意識され、原油価格は大きく下落しました。
つまり、たまたまタイミング悪く、パフォーマンスの悪いエネルギーセクターの比率が高くなっていたということ。
良かれと思って行った銘柄入れ替えが結果的に今回は裏目に出てしまった訳ですね。
理由② 第二次トランプ政権でも比較的堅調な公益セクターの組み入れが“ゼロ”
こちらもセクターに関する理由なのですが、現在のトランプ大統領の関税政策下でも唯一好調なセクターである「公益」セクター(Utilities)が、SCHDにはまったく組み入れられていないのも大きいと思っています。
電気やガス、水道など、生活インフラ全般に関わる「公益事業」関連株を集めたセクターのこと。安定した配当を出すのが魅力で、高配当ETFに組み入れられていることも多い。不況に強いセクターとしても知られる。
SCHDに公益株が含まれない理由としては、SCHDは安定した配当を出し続ける企業よりも、“成長性”や“今後の増配”が期待できるやや攻めた銘柄選定を行っているためと思われます。
公益セクターは配当は安定しているものの、しばしば規制の影響を受け、配当の成長性が制限されたりするため、SCHDの条件には適さないという判断なのでしょう。
ところが今回のトランプ政権では、相互関税により景気後退(リセッション)が強く意識される中で、不景気に強い「公益セクター」のパフォーマンスが比較的堅調に推移。
その公益セクターのパフォーマンスの恩恵が受けられていないということも、SCHDの軟調の原因のひとつなんじゃないかなと思います。
他の高配当ETFと比べてもSCHDのパフォーマンスは劣後している
(参照元:Google Finance)
上記はSCHDと、高配当ETFとして人気のVYM・HDV・SPYDを加えたここ半年のパフォーマンス比較です。
この中でもSCHDの成績が他よりもかなり悪いということが分かります(実際数字を見るとショック…)。
まずVYMですが、こちらは公益セクターの比率が高く、成長性を重んじるSCHDに対し、安定して高い配当を生み出す企業を中心に選定しているため今回もかなり耐えたという印象。
HDVはエネルギーの組み入れ比率が高いことで有名なETFですが、一方で公益セクターの組み入れ比率が9.73%と群を抜いて高いため、相殺効果で下げが限定的だったと思われます。
そしてSPYDは公益セクターの割合が18.82%と高く、一見今回の暴落耐性はありそうですが、それ以上に不動産セクターを始めとする景気敏感株が多く組み入れられているためSCHDよりも売られてしまっていますね。
SPYDに関してはコロナショック時の“大幅減配”の悪夢が頭をよぎった投資家も多かったのではないでしょうか。
このように、同じ高配当ETFの括りでも構成比率によって下落耐性が異なるのは興味深いです。
今回は“エネルギー1位&公益ゼロ”のダブルパンチによりSCHDのパフォーマンスが一番悪い結果になった訳ですが、暴落の特性によってはこの順位は結構入れ替わるのかもしれませんね。
低迷中のSCHD―それでも投資を続けるべき理由

4つの高配当ETFの中でもSCHDのパフォーマンスがいちばん悪いだなんて…。
もう投資するのはやめた方がいい?(涙)
そう考えてしまうのもよーくよーく分かります。でも、ちょっと待ってください。
先ほどはここ半年のパフォーマンス比較でしたが、今度は長期チャート(最大)に伸ばしてこれら4つのETFを比べてみます。
(参照元:Google Finance)
ETFの運用開始時期にズレはあるものの、長期チャートで見ると先ほどとは景色が一変します。
長期にわたるパフォーマンスではSCHDが圧倒的1位。
次いでVYM、その次にHDV、SPYDと続きます。
そもそもSCHDは10年、20年と続けることでキャピタル(値上がり益)と増配の恩恵を受け、資産を飛躍的に伸ばすことができるというもの。
確かに今は関税問題の影響を受け、当初の期待とは裏腹に株価は下げてしまっていますが、長期的なパフォーマンスを考えれば今が“買い場”であることは明白です。
短期的な値動きを不安がって撤退するのではなく、気長に淡々と投資を続けることが何よりも大切だと考えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
SCHDはその特性から、もしかするとトランプ政権とは相性が良くないのかもしれません。
ただ、関税政策が落ち着き、景気後退懸念が薄まれば、徐々に株価は戻ってくるんじゃないかな?と個人的には楽観しています。
だから裏を返せば低迷している“今”がチャンス。
私自身も、余剰資金ができたら優先的に楽天SCHDへ資金を注入していくつもりです。

基準価格が1万円以下で買えるのはきっと今のうちだけ!将来へ向けて淡々と口数を積み上げよう
今回は以上となります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
MeG
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