こんにちは、MeGです!

楽天から、注目の高配当株式ファンドが新たにリリースされましたね。
その名も「楽天・高配当株式・日本ファンド(四半期決算型)」。

むむ、この文字の配列、どこかで見たような…?
そう、この新ファンドは、昨年販売が開始され大人気となった
「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」通称 “楽天SCHD”に次ぐ「楽天・高配当株式シリーズ」の第2弾としてリリースされたもの。
なのでここでは日本版・楽天SCHDと呼ばせていただきます。
さてこの新ファンド、2025年1月31日から申込みが開始されたばかりにもかかわらず楽天証券の「全銘柄ランキング(買付金額)」において既に10位にランクイン。(2月8日現在)
投資家からの注目度の高さがうかがえますね。
今回はこの日本版・楽天SCHDの概要と、その特徴や注意点、そしてこのファンドはどんな人に向いているかなどについてお伝えします。
ファンドに興味はあるけど、投資すべきかどうか迷っている人の参考になれば幸いです。
にほんブログ村に参加しています。
クリックでぜひ応援をお願いします!↓
【概要】日本版・楽天SCHDってどんな投資信託?
(楽天投信投資顧問HPより)
日本版・楽天SCHD、正式名称「楽天・高配当株式・日本ファンド(四半期決算型)」は、日本の金融商品取引所等に上場している株式を主要投資対象とし、相対的に高配当の銘柄を厳選して運用を行います。
株式への投資にあたっては、主として「ダウ・ジョーンズ日本配当100インデックス」(S&P Global)を参照して銘柄の選定を行います。
ダウ・ジョーンズ日本配当100インデックスとは?
「ダウ・ジョーンズ日本配当100指数」は、S&P日本500指数の中から、財務比率に基づき同業他社と比較してファンダメンタルズの強さを考慮し選定された、安定した配当実績を持つ高配当企業100社から構成される指数です。
日本版・楽天SCHDはこの「ダウ・ジョーンズ日本配当100指数」を参照し、
4つのファンダメンタルズベースの特性でランク付けし、銘柄を厳選
など、スクリーニングをしっかり行い銘柄を選定している点で、安心して投資できるファンドであると言えます。

S&Pに日本の高配当株ファンドがあるなんて知らなかったなー。
配当利回りはどのくらい?
「ダウ・ジョーンズ日本配当100インデックス」の配当利回りは2025年1月31日時点で
3.64%
となっています。
そのため日本版・楽天SCHDもおおよそ3.7%前後の配当利回りになると思われます。
セクター比率&構成上位銘柄
セクターについては、大きく偏ることなく程良く分散が効いている、という印象。
構成上位10銘柄には日本の高配当株としておなじみの人気銘柄がズラリ。それぞれ個別株に投資している人も多いかもしれませんね。
日本版・楽天SCHDの決算月は?
決算は年4回。3・6・9・12月の各25日(休業日の場合は翌営業日)となっています。
日本版・楽天SCHDのメリット・デメリットや注意点について解説
「楽天・高配当株式・日本ファンド(四半期決算型)」は、NISAの成長投資枠の対象商品です。
すでに成長投資枠において日本の個別株に投資している人も多いと思いますが、日本の高配当株“ファンド”である日本版・楽天SCHDに投資するメリットとデメリットには、どんなものがあるのでしょうか。
日本版・楽天SCHDのメリットは?
分散が効いている
この日本版・楽天SCHDの組み入れ銘柄数については今のところ資料にも明記されていませんが、先述のとおり「ダウ・ジョーンズ日本配当100インデックス」をもとにスクリーニングを行っていることから、おおよそ数十~百に近い企業にのぼると考えられます。
個人で何十社もの個別株に投資するのは管理上なかなか難しいですよね。
その点、多数の日本企業、およびセクターに分散投資できるのはこの日本版・楽天SCHDに投資する大きなメリットだと言えます。
TOPIXを上回るパフォーマンス
指数が設定された2012年6月から東証株価指数(TOPIX)とのパフォーマンスを比較すると、「ダウ・ジョーンズ日本配当100インデックス」(S&P)は相対的に堅調な推移となっています。
とくに2022年頃からのパフォーマンスについては、グラフ上ではTOPIXを上回っているように見えます。
分配金のみならず、キャピタルの面でも期待できるファンドかもしれませんね。
新NISAなら分配金が完全非課税
新NISA成長投資枠で購入した場合、分配金が完全非課税で受け取れます。(本来20.315%がかかる)
これは、NISA枠内でも最低10%の外国税はかかってしまう米国版・楽天SCHDにはないメリットです。
米国版・楽天SCHDと併せ持ちでほぼ毎月分配金が受け取れる
もし米国版と日本版それぞれの楽天SCHDに投資した場合、その分配月は
米国版・楽天SCHD……2・5・8・11月
日本版・楽天SCHD……3・6・9・12月
となっているため、12か月のうち8か月にわたって分配金を受け取ることができます。
ほぼ毎月の感覚でお小遣いが入ってくるのはうれしいですね。
日本版・楽天SCHDのデメリットは?
多くのメリットがある一方で、下記のようなデメリットも。
信託報酬が高い
日本版・楽天SCHDの信託報酬は「0.297%」と、やや高いのが気になります。
それは、このファンドが一般的に信託報酬が高い“アクティブファンド”だから。
運用担当者が株式・債券・その他有価証券等の銘柄及び投資割合を決定し、設定したベンチマークを上回る運用成績を目指す投資信託のこと。運用担当者が銘柄や及び投資割合を決めず、その市場をまるごと買うインデックスファンドよりも運用コストが多くかかるため、信託報酬が高くなると言われる。
この日本版・楽天SCHDはすべてのアクティブファンドの平均よりは安いらしいのですが、同じアクティブファンドであるSBI証券の「SBI 日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)」が信託報酬0.099%と驚きの安さを実現しており、それに比べるとどうしても見劣りしてしまいます。

逆にSBI証券の高配当株ファンドの信託報酬はどれも安すぎですよね。一体どのようにして実現しているんだか…
楽天証券にはこの信託報酬を少しでもSBIに近づけるべく、頑張ってもらいたいですね!
購入価格によってはタコ足配当になる可能性がある
米国版・楽天SCHDはキャピタルと増配が十分で、実績もあるのでそこまで気にならないのですが、この日本版・楽天SCHDはどうしても“タコ足配当”の心配が付きまといます。
以下、目論見書からの抜粋です。
つまり、基準価格が購入価格より下回った場合、不足分は普通分配金ではなく特別分配金、すなわち元本からの払い戻しによってまかなう場合があるということ。
2024年8月の暴落から日本株は横ばいに推移しており、今後もまたいつ大きく下落するかわからない不安定な状況にあることを考えると、購入価格によってはタコ足配当になる可能性はゼロとは言えませんよね。
そのためこの日本版・楽天SCHDは積立だけするというよりも、株価が下落するなどして「基準価格が安くなった時にいかに多くの口数を買い集めることができるか」が重要になってきます。
単純に積み立てるだけでOK!の米国・楽天SCHDよりも若干難易度が高そうな感じがしますね。
投資対象としてあり?なし?日本版・楽天SCHDが向いているのはこんな人
以上を踏まえ、この日本版・楽天SCHDへの投資に向いているのは以下のような人と言えます。
投資経験もある程度あり、日本の高配当株に効率よくまとめて分散投資がしたい人には、おすすめのファンドと言えそうです。

正直なところ万人に向いているファンドではないので注意です。迷ったら、1年くらい様子見を!
まとめ
米国版・楽天SCHDに投資中の身からすると、この日本版に関しては信託報酬の高さがかなりネックであること、また私自身は日本の高配当株への投資はしない方針であることから、当ファンドへ投資する予定は今のところありません。(こんだけ紹介しといてすみません!)
たしかにメリットもありますが、同じ「高配当株式シリーズ」とは言え、キャピタルと増配が魅力の米国版・楽天SCHDとはまったく別の性質を持つ投資信託と考えるべきで、安易に投資する対象ではないと個人的には思いました。
もし買いたい人がいても、パフォーマンスや配当利回りをしばらく様子見してからが良さそうです。
もちろん、ファンドの特徴を理解した上で投資する分にはまったく問題ないかと。今後日本株は上昇基調になり米国のパフォーマンスを凌ぐという声もあり、予想以上のリターン&分配金が出るかもしれませんしね。
今後が楽しみな「楽天・高配当株式」シリーズ。
次なる第3弾は全世界株版になりそう?期待して情報を待ちたいと思います。
(→2025.2.25追記 全世界株との予想、外れました。高配当株式シリーズ第3弾は『VYM』でしたね!あまりにも王道すぎて驚きました。また機会があれば楽天・VYMや本家ETFとの違いを解説できたらと思っています)
今回は以上になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
MeG
コメント